shoeses

靴はそもそも単数で呼ばれることのない代物です。特別な条件がない限り足は2本あるからです。ではその先、例えばshoesesという靴を更に複数形にした造語を作成し、そのものがどのような状態で存在するのかを簡単にイメージしてみると、この作品のように足裏同士で繋がる格好になり、たちまち機動力も奪われます。実社会でこの様子なら身も蓋もありません。手を繋ぐ、抱きしめるといった愛の表現の行き着く先として、足裏で繋がるという行為を追加し流布してみたなら運命を分かち合う姿として秀逸なのかもしれません。