ハズレ馬券と舟券と車券で買える土地の面積。(写真参照)
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11/4 及び 11/8に 36100枚追加しました。
追加された金額は¥40,975100です。
これで合計金額は、¥110,055,500になります。
購入可能面積がどれくらい拡大したのかご確認下さい。
*一番外枠が最新です!
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10/20に7000枚追加しました。
追加された金額は¥8,724,000です。
これで金額の合計は ¥69,080,400になります。
購入可能面積がどれくらい拡大したのかご確認下さい。
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9/28に1万枚追加しました。
追加された金額は¥9,159,200 です。
これで金額の合計は¥60,356,400 になります。
購入可能面積がどれくらい拡大したのかご確認下さい。
尚、今回訂正事項があります。
カンツリーハウス一帯の土地価格をネット調べで算出した全体の値段が¥391,000,000でしたが、六甲ミーツアート事務局の方の調べにより、価格は約¥290,000,000ということが分かりました。
ですので、最大目標を¥290,000,000に定めることにします。
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cashlessという作品を製作する上でのプロセスと結果のお話。
約2ヶ月間僕はこの作品のために外れ馬券、舟券、車券を集める為に奔走しました。
奔走とはまさにその通りで、そもそもハズレ券というものはゴミでしかなく簡単に集まるものだと思い込んでいました。
しかし、いざ収集のために動き出し、競馬施設の事務局へ問い合わせ協力をお願いしてみたところ、地見屋(地面に落ちている馬券や舟券等を拾い、たまにある当たり券を換金して稼ぐ仕事)という特殊な職業が存在しており、それらを蔓延らせないために厳しく取り締まっているというのが現状で、いくら正当な理由があろうとも施設として協力することは出来ないという答えが返ってきました。
更に、いくらハズレ券とはいえ有価証券であるので、施設の判断のみで渡すということは出来ないということでした。
こういうやりとりの後一度絶望的な気分になりましたが、施設の協力を得ず、法に触れない集め方をするには単純に馬券を購入した方から直接貰い受ける方法がシンプルで文句も言われないと判断し、その作戦でできるだけ自力で集めていきました。この行為が正に奔走に値します。
ただその戦法で僕一人、あるいは近しい人間だけで集めたところで1日数十枚から良くて数百枚という単位でしか集まらず、この作品のコンセプトである<土地を買えるほどの値段分集める>という所までは到底届かないと思いました。
次の段階で、友人知人様々な方々に連絡し、集めてもらうお願いをしました。
その甲斐あって、たくさんの方に協力して頂き、4万枚を超えるハズレ馬券、舟券、車券を集めることができました。
本当にありがたい限りです。
この4万枚のハズレ券の掛け金を一つずつ計算していくと、合計で¥51,197,200になります。
今回の展示で目標としている金額は、六甲ミーツアート会場で僕の作品があるカンツリーハウス一帯の土地、約17000坪(56100㎡)です。
土地価格は、¥391,000,000でした。(坪単価2.3万円/ネット調べ)
今の所及びませんが、およそ2週間に1度ハズレ券の補充を行い、その都度購入可能な面積を更新していく予定です。
現時点でどの程度の敷地が買えるのか確認してみてください。
僕の個人的な感想ですが、4万枚のハズレ券の合計を一枚あたりに換算すると、およそ¥1,200で、日本人はささやかにギャンブルを楽しんでいるように思えます。
個人的な収集においては、高額(¥10,000から¥100,000くらいの)馬券を集中的に集めたつもりですので、その数百倍¥100、¥200のハズレ券があると思われ、やはりほとんどの方が考えて遊んでいるといった印象を受けました。
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対価をテーマに作品を考えると色々とおもしろい発見があります。
この度六甲山に展示して、展示場所周辺の土地価格を調べると、前回展示していた尼崎開明町の坪単価のおよそ1/30です。
しかし、六甲山は、少なくとも阪神間の人々にとって象徴的な存在であり様々ブランディングもされています。
にもかかわらず、流通的価値とは随分開きがあるのだなぁと感じます。
つまり、価値とは、常に人間の<し易さ>に裏付けされたものなのだと改めて感じました。六甲山の上は暮らし易くはないでしょうから。
ただ、20年くらい経ってテクノロジーが飛躍的に発展し、シンギュラリティーが起こる頃には、<し難さが人間らしさ>なんて流行が生まれ、山間の土地が高騰するのかも知れません。
何はともあれ、稼ぎやすいが失いやすいギャンブルもまた<し易さ>の定義に漏れず、挑む価値を抱いているのだなぁと思います。